先日、新卒から2年半勤めた特許事務所を退職しました。
10月から名古屋の自社開発企業でエンジニアとして勤務予定です
私は法学部を卒業後、
このまま特許翻訳者になって良
今回はいわゆる「文系未経験」だった私がエンジニア転職するまでをまとめます。
この記事を書く理由
最近は未経験からエンジニア転職する方も増えているようですが、
今回の記事の内容が他の方にとってもベストな方法かは分かりません。それでも転職を目指して頑張っている方の
勉強していた時の環境
・愛知県在住
・20代半ば
・事務職(残業ほぼなし、通勤片道1時間)
・Word、パワポは触ったことある。エクセル全くわからない
・英語ちょっとわかる
・夫が元組み込み系エンジニア
かかった時間と費用
時間
最初の1ヶ月はまだ転職を視野に入れておらず、週4日ほど30分~1時間ずつの勉強でした。転職を決めてからは、平日の夜2~3時間、休日5~8時間ほど勉強しています。残業が無いのは大きかったです。
費用
ざっくりですが計算しました。
PC(Windows Surface Pro4): 家にあったので0円
Progate: 月額980円×10ヶ月=9800円
ドットインストール: 月額980円×9ヶ月=8820円
本: 13冊 約37000円
Udemy: 約2500円(セール価格)
勉強会などの参加費用: 仕事の定期圏内なので0円
合計 約60620円
Progateやドットインストールは使っていない時期もあったので、契約したままでは少しもったいなかったかも。
10ヶ月でやったこと
プログラミングを始めてから0-10ヶ月目(転職決定)までをまとめました。
2017年11月 Progateでプログラミングの勉強を始める
ProgateというサイトでHTML/CSS/JavaScript(以下JS)を1周ずつ勉強しました。でもCSSの道場コースは難しくて最後まで出来ませんでした…。
この時JSを選んだのは単純にProgateでHTML/CSSの次に載っていたからです。まだフロントエンドやバックエンドという言葉も知らず、「パズルみたいで面白いな~」と思いながら勉強していました。
2017年12月 トルコ語時計を作る
ProgateでJSを勉強して自分でも何か作りたくなりました。
そこで、趣味で勉強していたトルコ語で現在時刻を表示してくれる時計を作ります。
今見るとなかなかしょぼい笑
上の日時と右側の「〇時〇分です」というメッセージが1分単位で変わる…だけです。
これを当時トルコ語の勉強に使っていたHello Talkというアプリに載せてみました。すると、トルコ語で「良くできてる」「可愛い!」といったメッセージが何件も来たのです。中には「ここの文法が違う」と指摘してくれる人もいました笑
今思えばこれが転職の大きなきっかけとなりました。
海外からも反応が来た事がとても嬉しく、自分が作ったものをもっと多くの人に見てもらいたいと思うようになります。
この時から、言語に加えてエディタの使い方やGitHub(GitHub Pages)の使い方もググりながら勉強するようになります。
それに加えて、夫にはchromeの検証機能の使い方やエラーの読み方などプログラミング全般に関するアドバイスを貰いました。ProgateやUdemyではコードを書く力は身に付くのですが、エラーの対応は自分で勉強する必要があるので本当に助かりました。
2018年1-2月 もっとJavaScriptを勉強する
JS楽しい!!となった私は本でも学習を始めました。
『ゲームで学ぶJavaScript入門 HTML5&CSSも身に付く!』田中 賢一郎 著
これは数字並べや神経衰弱などのゲームを作りながらJSを学べる本です。コードや用語の解説も丁寧でオススメ。ちなみにこれも最後まではやってません。
そしてコードを写経しただけでは面白くないので、作ったゲームを自分の好きなようにアレンジしていきます。
ここでも趣味全開にしてトルコ語神経衰弱を作ってみました!トルコ語を遊びながら勉強できるマニアックなゲームです。
一般的な神経衰弱から、数字を画像に差し替えたり、食べ物が落ちてくるアニメーションやクリアメッセージをjQueryで足してみました。
この「真似して作る→アレンジ」の流れは、Vue.jsの勉強をしている今でも同じです。
ここでアレンジしたゲームは後からもポートフォリオに載せられる成果物(そして面接のネタ)として大活躍してくれました。
2018年3月 React.jsを始める
転職を視野に入れ始めたのでさっそく名古屋のwebエンジニアの求人をチェックしました。
そして、JSを使ってエンジニアとして転職するにはAngular.js/React.js/Vue.jsといったフレームワークの経験が求められることを知ります。Reactを選んだのは求人が他のフレームワークに比べて多かったからです。(ちなみに2018年9月現在ならVue.jsの方が多いかもしれません。勉強を始めるタイミングで求人を確認した方が良いと思います)
React.jsの勉強は本で始めました。コンポーネント、state、propsなどの基礎に始まり、本に従ってreact-routerなどの関連ライブラリの学習を進めます。npm(パッケージマネージャー)も使うようになったのでProgateのコマンドラインコースも終わらせました。
ちなみにドットインストールも少し使いましたが、本当にReactの導入部分だけだったので本とUdemyだけでも良かったかも。
また、実際にエンジニアとして働いている人と話してみたい!という気持ちから「フロントエンドもくもく会」という勉強会に参加し始めました。その時は私以外プロのエンジニアさんばかりでしたが、歓迎してもらえてとても嬉しかったです。
月1の勉強会が近づくたびに「何か見せられる成果を持っていきたい」と良い意味で焦りが出ますし、転職活動の時にも色々お話を聞かせてもらえました。興味のある方はcompassなどで勉強会を探してみてください。
以前書いた勉強会関連の記事です↓
2018年4月 Reduxでつまづいて進まない
引き続き本に従ってReactの関連ライブラリであるReduxの勉強に入りました。しかしこれが本当に難しく、2週間ほど進捗が出ませんでした。
そして悩みに悩んで知り合いのエンジニアさんに相談したところ、「別にReduxやらなくていいんじゃない?それよりも早くポートフォリオ作った方が良いよ」と言われます。
正直かなりショックでした。自分の勉強していることに意味が無いと言われたように感じてしまい、この2週間は何だったの?…と凹み、帰宅してからは一人で怒ってました笑
しかし確かに自分の書いていたコードの規模ならReduxは不要です。いつの間にか「Reactの参考書を終わらせること」「とりあえず色んなライブラリに触ること」が目的化していたと思います。
あのエンジニアさんはきっとそれを見抜き、転職して早く現場に入りたいという私の希望と実際にやっていることのズレを教えてくれたのでしょう。翌日そう気づいた私はReduxの勉強を一度辞め、復習を兼ねてReactで最初に作ったTodoアプリのアレンジを始めます。
正直これには勇気が必要でした。早く転職したい。そのために出来ることを増やしたい。それなのに再びReactの基礎に戻ることに抵抗もありました。
4月はプライベートも用事が多く、結局ほとんど勉強が進まない辛い1ヶ月となりました。
→続き「未経験×働きながら×独学10ヶ月でエンジニア転職を決めるまで(2)」